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きらる11「ぼくたちの春」21系(著)/蒼風薫(編)/はるな(イラスト)
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ごあいさつ
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2015年春、言葉を司る花を集めた本、詞花集「きらる」最新号をお届けいたします。日本はほそおもての国ですから、読者の皆さまがお住まいの地域によってさまざまの春があるかと思います。21系でも北は北海道、南へいくと広島そして四国在住の執筆者もいます。
今回のアンソロジー詩集「きらる11」の書籍サブタイトルは「ぼくたちの春」、またこれは毎号にいえることでもありますがテーマ詩の部のテーマともなっています。とらわれずにだけれど忘れずに、を裏コンセプトとして編集作業を行いました。日本の春はさくらに代表されるすこやかなばかりの春から一転、屈託のある春となってまだ日も浅く、しかし計り知れない長さともなっています。解決していない解決のできないかぞえきれないほどのかなしみ。「庶民に寄り添った詞花集」であるべく歩を進めている「きらる」にとって春には「かならずふり返ろう、」そんな暗黙の結束があります。
それでも春。せっかくに日本人としてあり、日本の気候風土そして独特の文化を戴いているわたしたちですから「前をもみすえて、」あしたへの生きている本としての「きらる」でもありたいと切実に願っています。この春の「きらる」もきっと皆さまに愛されますように。(蒼風)
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瓶詰の春「表紙」
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集団が苦手なもので、ぼく「たち」の「たち」についてどうしてもむつかしく考えてしまう節があります。水と火なんて遠いもの同士どうやって画面に来るのかしらと思いながらも、ふしぎと色は溶け合うもので、このたびの絵となりました。絵も詩も、余韻のあるものをと志しますが、なかなか軽快にはいきません。(はるな)
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21系執筆メンバー
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蒼風薫
梅昆布茶
草野春心
ごくろう君
小林青ヰ(ゲスト)
そらの珊瑚
土屋怜
はるな
邑輝唯史
優子
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ビジュアルメンバー
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柿木一隼(表紙題字)
はるな(表紙画・装丁、本文扉画・構成)
どんぐりおばけ(巻頭詩画・構成、各部扉画・構成)
有賀慧至(目次イラスト)
ごくろう君(DUEL/ 写真・構成)
蛙夢太郎(「第三部 / 写真詩」写真提供)
絈野武利(「第四部 / 写真詩」写真提供)
小林青ヰ(ビジュアル協力)
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全75篇
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